願成就院の解説【鎌倉殿の13人】伊豆・北条荘にある北条家の氏寺

願成就院

願成就院とは

願成就院(がんじょうじゅいん)は、静岡県伊豆の国市にある北条家の氏寺で、高野山・真言宗の寺院になります。
平安時代末期、この地「北条荘」は、北条時政の本貫です。
北条時政の娘・北条政子源頼朝の正室となり、また、北条家は、源頼朝の挙兵に味方しました。

願成就院跡

その後、鎌倉時代初頭である1189年、鎌倉勢が奥州平泉討伐を行う際に、北条時政が戦勝祈願のため建立したのが、願成就院になります。
当時は今の規模よりも敷地が広かったようで、伽藍は、奥州平泉の毛越寺を模した構成であったとも言います。



願成就院には国宝になっている、運慶作の諸仏がありますが、それら仏像は3年前の文治2年(1186年)から造り始められています。
そのため、恐らくは、仏像の完成とタイミングもあい、奥州征伐の戦勝祈願も兼ねて、北条氏の氏寺として創建したと考えて良いでしょう。

境内に入って左手に進んで、更に左の塀際に、北条時政公の墓があります。

北条時政の墓

戦国時代になり、1493年、伊勢新九郎長氏(北条早雲)が、堀越御所(北條時政館跡)を攻撃した際に、堀越公方・足利茶々丸が逃げ込んだともされ、兵火で建物が焼失したようです。
ただし、創建時からの大仏師運慶謹作の五仏を中心とする七体の仏像と、仏像胎内造像銘札四枚は、戦火を逃れました。



背後の山は、伊豆・守山城で、応戦したともされる、16歳・足利茶々丸の墓がある場所は、本堂の裏手となります。
本堂の右手奥にある池を渡った先、山肌のところです。

茶々丸の墓

また、1590年、豊臣秀吉小田原攻めでの韮山城の戦いでは、伊豆・北条寺とともに、戦火に見舞われて、全焼したともあります。

江戸時代中期の1753年、小田原城の北条氏の末柄である、河内狭山藩の第6代藩主・北条氏貞(北条時政の北条家ではない)によって、願成就院が再興されました。

願成就院

なお、国宝の運慶作仏像(五体の仏像・五輪塔形胎内木札四枚、北条政子尼供養地蔵菩薩坐像、北条時政公像)などは、有料拝観となります。
ただ、訪問される方が多いとは言えず、境内に関しては、無料で見学も可能です。

御朱印・有料拝観

御朱印や有料拝観は、朝10時~15時30分頃までの受付となります。
受付窓口は、大御堂の正面右側になります。
定休日(休館日)は、火曜日・水曜日(水曜日が祝日の場合は開館)
その他、節分の日と7月30日~8月3日が盂蘭盆会のため休館、8月15日は施餓鬼法会のため休館、年末の12月26日~31日も迎春準備のため休館となります。
拝観料は執筆時点で、大人700円、中高生400円、小学生200円です。



ただ、江川邸などとは異なり、積極的に有料拝観をPRしているような節は見られず、ただ、訪問しただけでは、有料拝観ができるとは思われない寺院になっています。
境内は国の史跡で、更に国宝もあるのに、観光資源として、非常にもったいなく感じます。

交通アクセス

願成就院への行き方ですが、伊豆箱根鉄道の韮山駅から徒歩15分、タクシーだと約5分です。
色々と周るのであれば、伊豆長岡駅まで行って、レンタサイクル(貸自転車)だと便利です。
駐車場ですが、門前の左側に、10台ほどの駐車スペースがあります。

近くにある北条政子産湯の井戸堀越御所跡北条時政の屋敷跡八重姫様供養堂などと、セットでどうぞ。

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