鵠沼皇大神宮(烏森神明宮(からすもりしんめいぐう)~源義家、鎌倉景正、那須与一~相模国の歴史が詰まっています~

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鵠沼皇大神宮(烏森神明宮(からすもりしんめいぐう)~源義家、鎌倉景正、那須与一~相模国の歴史が詰まっています~

鵠沼皇大神宮(烏森神明宮)とは?

神奈川県藤沢市鵠沼神明2ー11ー5所在の皇大神宮を紹介します。
皇大神宮 (こうだいじんぐう)ですが、地元では
お神明様(おしんめいさま )、烏森神明宮( からすもりしんめいぐう)と
呼ばれています。
特にこの地域は「烏森」と呼ばれてるので 「烏森神社」とも言われています。

樹齢数百年にもなるタブノキ、ケヤキなどが
境内奥に残り、鎮守の森を形成しています。
カラスが多く生息していたことから「烏森」と呼ばれてきました。

ご祭神:
天照皇大神 ( あまてらすすめおおみかみ )
天児屋根命 ( あめのこやねのみこと )
天手力男命 ( あめのたじからおのみこと )
天太玉命 ( あめのふとたまのみこと )
天宇受売命 ( あめのうずめのみこと )
石凝刀売命 ( いしこりどめのみこと )
石楯尾大神 ( いしだておのおおかみ )
八幡大神 ( はちまんのおおかみ )
春日大神 ( かすがのおおかみ )

祭礼:
1月1日 歳旦祭(さいたんさい)
[八方除賽灯祭 (はっぽうよけさいとうさい)]
2月17日 祈年祭(きねんさい)
[春まつり (はるまつり)]
3月17日 御苑祭(みそのさい)
[みにわ祭り (みにわまつり)]
4月1日 雹祭(ひょうまつり)
5月17日 石楯尾神社例祭(いわだておじんじゃれいさい)
[石楯尾まつり (いわだておまつり)]
6月30日 大祓式(おおはらえしき)
8月1日 除蝗祭(じょこうさい)
[虫送り (むしおくり)]
8月16日 例大祭宵宮祭(れいたいさいよいみやさい)
[宵宮の祭り囃子 (よいみやのまつりばやし)]
8月17日 例大祭(れいたいさい)
[山車まつり (だしまつり)]
[民俗芸能風流山車参進 (みんぞくげいのうふうりゅうだしさんしん)]
8月17日 例大祭(れいたいさい)
[鎌倉神楽 (かまくらかぐら)]
[湯華神楽神事 (ゆばなかぐらしんじ)]
8月18日 例大祭後朝祭(れいたいさいごちょうさい)
[翌日祭 (よくじつさい)]
[朝ノ御饌献進ノ儀 (あけのみけけんしんのぎ)]
9月1日 風祭(かざまつり)
[風まつり (かざまつり)]
10月30日 神殿祭(しんでんさい)
[鎮座記念祭 (ちんざきねんさい)]
11月23日 新嘗祭(にいなめさい)
[秋まつり (あきまつり)]
[新穀感謝祭 (しんこくかんしゃさい)]
12月31日 除夜祭(じょやさい)
12月31日 八方除賽灯祭(はっぽうよけさいとうさい)
12月31日 大祓式(おおはらえしき)
12月冬至 事始め祭(ことはじめさい)
[おこと始め (おことはじめ)]
[笹入れ行事 (ささいれぎょうじ)]
毎月1・15日1・15日 月次祭(つきなみさい)

特に、8月に開催される山車祭りは、
「かながわの民俗芸能50選」に選ばれ、
藤沢市指定の有形民俗文化財になっています。
宮之前の那須与一(みやのまえのなすのよいち)
上村の源頼朝(かむらのみなもとのよりとも)
清水の神武天皇(しみずのじんぶてんのう)
宿庭の源義経(しゅくにわのみなもとのよしつね)
苅田の徳川家康(かりたのとくがわいえやす)
大東の楠木正成(おおひがしのくすのきまさしげ)
中東の浦島太郎(なかひがしのうらしまたろう)
原の日本武尊(はらのやまとたけるのみこと)
堀川の仁徳天皇(ほりかわのにんとくてんのう)
計9基です。
山車が境内に集まる頃、拝殿では湯華神楽(ゆばなかぐら)
(湯立神楽(ゆたてかぐら)ともいう、市指定文化財)が行われます。

創建及び由緒
[相模国土甘郷総社皇大神宮由緒 ] より
第53代淳和天皇の御代天長9年(832年)御社殿造立の記録があります。
天喜3年(1055年)、元亨2年(1322年)、天正13年(1585年)、
昭和60年(1985年)と造営を重ねています。
第60代醍醐天皇の御代、延喜式が選進されたころに、
奈良時代以来現在の藤沢市の内、
藤沢、西富、大鋸、鵠沼、辻堂などの各地を合わせてとなえられていた
相模国土甘郷(とかみごう)の総社に列せられ、
この時以来、相模国土甘郷総社神明宮と称しました。         
長治元年(1104年)に到って鎌倉権五郎景政が
所領の大庭荘(おおばのしょう)を伊勢神宮に御厨(みくりや)として寄進したので
大庭荘が大庭御厨と呼ばれるようになってからは、
その領内、東は俣野河(現在の境川)から、西は寒川郷に到る区域、
また北は大牧崎(現在の藤沢市最北端)から、
南は海(現在の片瀬の一部、鵠沼、辻堂、茅ケ崎の海辺の諸村)に至る区域、
いわゆる境川と小出川とにはさまれた広大な伊勢神領大庭御厨総鎮守と定められました。
天喜年間、八幡太郎義家、奥州鎮撫の途次祈願奉幣あります。
また、寿永3年(1184年)、那須与一宗高は
屋島にて扇の的を射た弓一張と残りの矢を奉納し所領の那須野百石を寄進しました。
相模鎌倉の鶴岡八幡宮、武蔵府中の六所宮と並び称せられた旧社ですが、
延享年間の盗難により伝承の古記録等を失ってしまいました。
その後、明和2年(1765年)6月17日、
領主布施孫兵衛尉頼路、参篭し祈願奉幣し且つ、
天照皇大神宮と謹書した白絹御戸張を奉納、
明治維新まで例年奉幣を続けたとあります。
明治元年9月、征東大総督一品中務卿有栖川宮殿下東下の際、
神明宮の御染筆を賜ります。

なお、第51代平城天皇の御代、大同3年(808年)、
創建の延喜式内相模国十三社、
式内石楯尾神社が相殿八幡大神、春日大神とともに同座しています。
式内石楯尾神社は当宮の御鎮座以前に、
現在の当宮境内地に勧請された旧社で
国史に所見の神階叙位、官社に列せられた名社です。

皇大神宮の宮司は辻堂界隈の神社の兼務をしています。

一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居、社殿と続きます。
境内社は向かって左側に並んでいます。
御朱印受付あります。
以下の3社ですが必ず参拝をなさってください。
・皇大神宮
・恵比須宮(藤沢七福神)
・大庭神社

アクセス:
<徒歩>
JR東海道線「藤沢」駅と「辻堂」駅のほぼ中間に位置します。
ホームページを見ると「藤沢」駅から徒歩12分とありますが、
15分はかかると思います。
小田急「藤沢本町」からも徒歩15分~20分で行けます。
この神社の近くには県内トップクラスの公立進学校である湘南高校があります。

<バス>
藤沢駅北口より。
・(藤01)系統 (神明町経由)高山車庫行き
⇒3つ目「神明町」下車 大人175円(IC)
・(藤02)系統 (上村経由)高山車庫行き
・(藤03)系統 (上村経由)辻堂駅北口行き
⇒6つ目「烏森公園前」下車 大人175円(IC)

<駐車場>
三の鳥居前に駐車場があります。

ホームページによりますと
辻堂駅北口―藤沢駅北口へ
線路沿いに走る道から「鵠沼第二踏切」を曲がります。
一つ目十字路(信号無)を左折後すぐ右手に参道が見えてきます。

国道1号方面からは江ノ島方面へ進み、
「藤沢駅北口入口」を右折後2つ目の信号を左折。
一つ信号を過ぎた先の十字路(信号無)を右折後
すぐ右手に参道が見えてみます。

境内地内を駐車場として利用できますが、
例祭、大晦日は利用できません。
大型バス駐車可能です。

境内社・石楯尾(いはだてを)神社

境内社がいくつかありますが、特に
大同3年(808年) 現在の神明宮の位置に創建された
喜式内社・石楯尾(いはだてを)神社は別格の様です。
元々この地には先にこの神社があったようです。
この石楯尾(いはだてを)神社は
相模川(桂川)流域に多く見られる神社で、
その昔、川を下って内地から
今の相模原に移り住んできた集団が存在した様なので
もしかしたら関連性があるのかもしれません。
天安元年(857年)5月20日 -、
石楯尾神社、官社従五位に列せられます。(列官社)

その他に下記の境内社があります。
伊勢ノ宮(伊弉諾尊・伊弉冉尊)
稲荷神社(宇迦之御魂神)
石ノ神社(經津主神・武甕槌神)
豊受稲荷神社(宇迦之御魂神)
山王社(大山祇神)
恵比須の宮(八重事代主神・大國主神)
登由介神社(豐宇氣毘賣神)
厳島神社(市杵島姫命)
御霊神社(鎌倉権五郎景政)
水神社(水波能売命)

合祀社
御嶽神社(國常立命・國狭槌尊・豐斟渟尊) 
秋葉神社(火産靈神)

石楯尾(いはだてを)神社・石碑

大同3年(808年) 創建及び
天安元年(857年)官社従五位に列せられた文字が彫られています。
但し、この石碑は比較的新しいものなので
再建されたものかもしれません。

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