仙年寺 葛山氏墓所 葛山城址にある史跡

仙年寺

静岡県裾野市の仙年寺(せんねんじ)は「日富山常光院仙年寺」と言い、800年頃に創建されたと伝わる真言宗の寺院です。
その後、葛山氏が浄土宗を信仰すると、葛山惟信のとき1358年に浄土宗へと改宗されました。
この葛山惟信は、1362年に伊豆の畠山氏とも戦っています。

仙年寺はもともと、上城より愛鷹山中へ上がった所にあったそうですが、1384年に葛山惟信が現在地に建物を新しく作って移転させたと伝わります。


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重厚な仙年寺の山門(トップ写真)は、かつて葛山館にあった門を移築したものではないかと言われています。
寺の奥には葛山城へ登れる遊歩道が整備されており、墓地から一段上がったところには葛山氏歴代の墓もあります。

葛山氏墓所

葛山氏墓所は、中央に大きな五輪塔とその左右に8基づつの宝篋印塔や五輪塔がありますが、もとは別の場所にあったものを後年にまとめたと考えて良いでしょう。

葛山氏墓所

門扉には丸に武田菱の紋が刻まれているので、最後の当主・葛山信貞(武田信玄の子)の事が意識されているようです。

葛山氏墓所

古い宝篋印塔では1389年、1392年のものもあると言う事で、かなり古い部類の墓が残されているのも非常に珍しいです。

毎年10月最後の日曜日には「もののふの里・葛山まつり」が開催されます。


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仙年寺の駐車場付近は、かつては水堀だったようです。

仙年寺脇の水堀跡

当然、平地にある「たんぼ」も堀と同じ役割りを果たしていたものと推測できます。
仙年寺・葛山氏墓所への交通アクセス・行き方ですが、当方のオリジナル地図にて場所をポイントしてあります。

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