鎌倉・源氏山の歴史解説 (1分でわかりやすい)「仮粧坂」

源頼朝の銅像

源氏山とは

鎌倉源氏山(げんじやま)は、神奈川県鎌倉市にある標高93mの山の名称で、源氏山公園として整備されています。
源氏山の名前がついている由来としては、麓に源氏の屋敷があったからためとする説が有力です。
麓に住んでいたのは、平安時代後期の武将・源義家(八幡太郎義家)であり、1083年、後三年の役で出陣する際に、源氏の白旗を、山に立てて、戦勝祈願したことから「旗立山」とも呼ばれます。

源氏山

それ以前の鎌倉では、平直方(たいら の なおかた)が本拠地にしていました。
この平直方の娘が、源義家を産んだため、源義家じたい、鎌倉で生まれた可能性もあります。


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のち鎌倉幕府を開く、源頼朝の父・源義朝(みなもと の よしとも)も、鎌倉では、源氏山の直下である、現在の寿福寺に屋敷を構えていました。
現在の寿福寺境内には、北条政子の墓、源実朝の墓があります。

寿福寺

武蔵の鎌倉街道が繋がる源氏山からは、切通し道で、国史跡になっている、仮粧坂(けわいざか)を降りて、鎌倉にはいることができる重要交通路でもあります。

下記写真は、源氏山から仮粧坂への降り口となります。

仮粧坂

鎌倉幕府を倒した際、新田義貞は、最初、化粧坂を突破しようと試みましたが、断念して、海から鎌倉に入っています。

源氏山公園の近くには、銭洗弁財天もあり、源氏山公園は、桜や紅葉の季節に、たくさんの観光客やハイカーも訪れる場所になっています。

東に進むと、太田道灌の首塚があります。

太田道灌の首塚(鎌倉)

公園中央付近には、源頼朝の銅像(トップ写真)が建っており、平日には小学校の遠足でお弁当を広げている光景も、よく目にします。
源頼朝も、平家討伐の際に、山頂で、戦勝を祈願したとされます。

下記地図ポイント地点は、源頼朝の銅像がある場所です。

交通アクセス

交通アクセスですが、電車の場合、JR鎌倉駅の西口から徒歩で約20分となります。
登り坂があり、公園内は未舗装ですので、歩きやすい靴がお勧めです。
北鎌倉駅から歩いて鎌倉に抜けるハイキングでも楽しめます。
駐車場はありません。道路も狭いです。

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