伊豆【高源寺】の解説~源頼朝挙兵軍勢ぞろいの地とも

伊豆・高源寺

伊豆・高源寺とは

伊豆・高源寺(こうげんじ)は、静岡県田方郡函南町桑原にある寺院です。
付近に人家は少なく、一見、古びたお寺さんの雰囲気が魅力となっている、とても、良いところです。

伊豆・高源寺

800年頃に、弘法大師(空海)が開基したと伝わります。
その後、山火事にて、伽藍が焼失したようですが、鎌倉幕府を起こした源頼朝が、1190年に再興して「長久寺」から「高源寺」へと源氏の字が入った寺名となりました。



なんでも、伊豆・蛭ヶ小島(ひるがこじま)へ流罪となっていた源頼朝を、約20年間、経済的・人材的にも大きく支援した乳母・比企尼の屋敷が、高源寺の近くにあったようです。
比企尼(ひきのあま)の比企氏の所領は埼玉ですが、伊豆では、ココを拠点に支えたとも考えられます。

なお、神護寺の再興を、後白河天皇に強訴したため、流罪となった文覚上人も、源頼政の知行先である伊豆・奈古屋に入っています。
そして、比企尼の仲介にて、源頼朝は、文覚(もんがく)と、源氏再興の密議をしますが、その時の会見場が、伊豆・高源寺であったともされます。
平家物語によると、文覚は源頼朝に「謀反を起こして全国を従えるように」と言っており、挙兵を勧めました。
ただし、文覚は流刑地に近い、滝山不動堂(山本判官屋敷の裏山)で、話し合いをしたともありますので、恐らくは、何年もの間に、何回か会い、色々なところで会談をしたのかな?と感じております。



それから、7年後ともされますが、挙兵を決断した源頼朝は、まず、山木兼隆の屋敷を襲撃して、勝利を納めたあと、石橋山の戦いへと軍勢を進める際の集結場所に、伊豆・高源寺が指定されたともされ、石橋山合戦出陣旗上げ、軍勢ぞろいの地とも伝わっています。
確かに、熱海峠を越えれば、熱海に入れる、最短ルートの入口とも言えますが、道は、今でも、険しいです。

ちなみに、挙兵した際には、文覚(遠藤盛遠)は、既に許されていますので、伊豆をあとにしていたと考えられます。
源頼朝が鎌倉幕府を開くと、文覚上人は、江の島弁財天を勧請するなど、源頼朝・後白河法皇のもと、寺院の再興に務めました。

そんなこともあり、函南・高源寺の参道途中には、比企尼の墓とされる石塔があります。

比企尼の墓

こんな田舎にと申しますと、大変失礼ですが、かなり、立派な宝篋印塔でした。
場所ですが、駐車場の脇を通る参道付近にありました。

見学所要時間は約15分程度です。

なお、高源寺と申しますと、映画「のぼうの城」にて、正木丹波守が、武士を辞めて、出家し、住職となった、忍城高源寺がどうしても、思い浮かびますので、調べる際には、混同しないように注意が必要です。

交通アクセス

高源寺への行き方・交通アクセスですが、JR函南駅から歩くと、約2.1km、徒歩30分~40分といったところです。
タクシーだと、10分くらいの距離です。
クルマの場合、高源寺の墓地付近に、6台ほどの駐車場が完備されています。

なお、函南から入って行きますと、高源寺近くは、道路が1.5車線へと狭くなります。
ただし、交通量は、とても少ないです。



しかし、走っているクルマが、少ないのが災いでして、函南へ下って行くとき、唯一出会った車がいました。
対向車だったのは、2トン・ダンプカーでして、普段から走行なさって、慣れているのでしょう。
寺から道路に入って20mほど走行したところにて、対向車がいないだろうと、減速せずに、カーブに入ってきたような印象でして、まだ走り出して15km/hくらいと低速だった、当方が、とっさに、ハンドルを左に切って、たまたま、路肩にあった空き地(未舗装)に入り、衝突を回避しました。
このように、スピードを出しているクルマがいましたので、皆様も、どうぞ、お気をつけて頂ければと存じます。

駐車場の場所は、本線の道路からだとわかりませんので、当方のオリジナル地図をご参照頂けますと幸いです。

函南(かんなみ)にある、不動の滝北条宗時の墓・狩野茂光の墓とセットでどうぞ。

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