一戦場古戦場を簡潔に解説~三浦義澄が長狭常伴に勝利する

一戦場古戦場

一戦場古戦場とは

一戦場古戦場は、千葉県鴨川市貝渚にある合戦場の史跡です。
平安時代末期に、安房に逃れた源頼朝らの軍勢が、平家恩顧の長狭常伴と戦った場所となります。
実際には、長狭常伴(ながさ-つねとも)が、源頼朝と刃を交えたと言う事ではなく、源頼朝に従っていた三浦義澄らの軍勢と合戦になったようです。

一戦場

三浦次郎義澄は、安房にも地盤があり、1163年には長狭常伴の安房・金山城を攻撃もしており、安房の地理にも詳しかったと考えられます。
そして、源頼朝の宿所(旅館)を、引き続き平氏に従う姿勢の長狭常伴が、襲撃するという、噂があり、急きょ、討伐したような形となった模様です。
激戦だったとも伝わりますが、長狭常伴は討ち取られ、長狭郷は、東条秋則に与えられています。

一戦場古戦場

現在、一戦場の戦いがあった古戦場付近は、魚見塚一戦場公園として整備されています。
ただし、体育館、テニスコート、芝生広場、クライミング遊具などの公園でして、史跡としての整備と言う事ではありません。
春には、桜の花見としても、地元の皆様が訪れるようですが、標高100mほどの高台になっており、周辺には住宅などが広がっていました。


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徒歩10分のところには、魚見塚(うおみづか)と呼ばれる展望台がありますが、直接、合戦とは関係は無いようです。
ただし、合戦時に、本陣を置いた可能性があるかも知れません。

戦国時代には、里見氏が馬の飼育の為、この付近に「峯岡牧」を儲けました。
江戸時代には、江戸幕府の直轄として、峯岡厩にて、引き続き馬を育てていたようです。

峯岡牧

行っていたとされ、館山藩の改易後に幕府がこれを引き継ぎ、峯岡厩を設置して馬の育成にあたったとのことです。

交通アクセス

JR外房線の安房鴨川駅から歩くと約30分ですが、山の上にあるため、坂道もあります。
バスを利用する場合 鴨川駅・東口から、日東バス太海フラワー磯釣りセンター行きに乗車し、鴨川松島停下車し、徒歩15分の登り坂となります。


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魚見塚一戦場公園となっており、無料駐車場(55台)が整備されています。
魚見塚展望台にも駐車可能ですが、向かう道路は、とても狭いです。

駐車場は、当方のオリジナル関東地図にてポイントしております。
スマホで表示して、検索窓から探し、目的地として選択し「ナビ開始」にすれば、カーナビ代わりにもなります。
自動車用、歩行用でも、ナビとしてお使い頂けます。

仁右衛門島や、太海フラワー磯釣りセンターも比較的近いです。

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