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相模・本間氏累代の墓
相模・本間氏累代の墓は、厚木・建徳寺(神奈川県厚木市金田)の境内にあります。
金田山・建徳寺は、横山党・海老名氏の一族である本間重連(本間六郎左衛門尉重連)が、父・本間忠家の菩提を供養するため、大興禅師(正安3年1301年寂)を開山に迎えて建立しました。
地勢としては、中津川と相模川に挟まれた台地の先端にあると言う感じです。
ここから南は、相模湾まで、低い土地が続きます。
相模・本間家、累代の菩提寺となっており、江戸時代には江戸幕府から、寺領10石の御朱印状を受けています。
10石は、この付近のお寺さんとしては、多いほうですので、格式が高かったものと存じます。
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本間重連に関しては、上依知・本間屋敷にて、詳しく解説しているため、割愛させて頂きます。
建徳寺の墓地の、真ん中付近に、盛り上がった、寺畑古墳(下依知120号墳)があります。
その古墳の南側に、本間氏一族の墓がありました。
五輪の石塔が、28基もある、本間氏累代の墓となります。
たくさんあるので、カメラに、収まりきりません。
下記は本間氏一族の墓の解説です。
なお、建徳寺では、大変残念な事件がありました。
2017年5月3日の昼頃、建徳寺の住職(58歳)が、本堂の隣の母屋にて、83歳と高齢の母親に灯油をかけて、マッチで火をつけると言う、殺人事件が発生しています。
住職である容疑者は、母親と2人暮らしだったそうです。
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火をつけられた母親は、自ら風呂場に移動して、シャワーを浴び、なんとか消し止めたようです。
全身の大やけど(6割)となった母親は、病院に搬送されましたが、その後、残念ながら亡くなってしまったと言います。
その後、元住職の被告には、懲役5年の実刑判決が言い渡されていますが、執筆時点では、控訴中のようです。
なお、檀家さんは多いようですが、建徳寺は、執筆時点で、無住寺となっています。
さぞかし、檀家さんも、お困りのこととお察し申し上げます。
ただし、駐車場の入口は、自動管理されているようで、昼間は、門が、自動で開くようです。
山門などは、厳重に閉じられており、まるで、誰かが蟄居でもしている風情ですが、山門の左から入れる駐車場から、奥へと進むと、本間氏累代の墓などのお参りが可能です。
金田神社
金田・建徳寺ではありませんが、山門から国道129号に出たとこの脇に金田神社があります。
この金田神社も、鎌倉時代の1241年に、本間重連が、鎌倉幕下での家来・杉山弘政(杉山将監弘政)に命じて、創建した船来田明神社が始まりと伝わります。
杉山将監弘政は、中津川から牛久保用水も、整備したようで、金田の新田開発にも寄与しました。
厚木・金田は、交通の要所でもあり、戦国時代の上杉謙信や、武田信玄が、小田原城を攻めた際、妻田の薬師堂、厚木の最勝寺などと共に、大きな被害を受けたと伝わり、金田神社も焼失したとあります。
交通アクセス
相模・本間氏累代の墓がある、厚木・建徳寺への交通アクセス・行き方ですが、小田急線の本厚木駅から近い、厚木バスセンターより、所要13分、金田神社前バス停下車の徒歩1分になります。
バスの系統は色々とありますが、金田の交差点は、今でも交通の要所で、渋滞することが多いです。
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バスをうまく使って、中依知・本間屋敷、上依知の本間屋敷も、訪れることも可能です。
クルマの場合、少し道路が狭いですが、建徳寺の山門左側に、広い駐車場が完備されています。
駐車場の入口は、当方のオリジナル地図にてポイント致しておりますが、周辺道路は狭いのでご注意を。
また、129から右折で入るのは困難ですので、左折で入るように向かって頂ければと存じます。
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このあと、本間重連の墓所があり、金田・本間館跡とされる、近くの金田・妙純寺へ向かったのですが、門脇の駐車場が閉じられていたほか、雨が降ってきてしまったため、本日は、これで断念致しました。
しかし、厚木は、ほんと、鎌倉時代の細かい歴史、しかも、のちのちは重要となる先祖の史跡が多いところです。
・上依知・本間屋敷【本間重連】の解説~日蓮を保護した相模・本間氏
・中依知・本間屋敷の解説~相模・本間氏の屋敷跡
・海老名氏館 相模で歴史を誇る有鹿神社【神奈川県海老名市】
・佐渡・雑太城 佐渡最大の城跡である妙宣寺と日野資朝の墓
・大島屋敷(大島正時屋敷) 海老名の領主になった里見氏の家臣
・鴨川・清澄寺の解説~若き日蓮が修行と学問に励んだ房総の聖地
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