岩山糸(西郷糸子)とは

岩山糸(西郷糸子)とは

岩山糸(いわやまいと)は、幕末の薩摩藩士・岩山直温の次女で西郷隆盛(西郷吉之助)の3番目の妻になった女性です。

最初、岩山糸は、海老原家に嫁ぎましたが、子ができなかったのか?離婚となっています。
その後、西郷隆盛が沖永良部島から戻って約1年後の1865年に、薩摩藩家老・小松帯刀の媒酌にて、1865年に、西郷吉之助(西郷隆盛)37歳と結婚しました。
このとき、岩山イトは21歳であったとされます。

西郷家では、次男・西郷吉二郎(31歳)と妻の西郷マス、子の西郷美津と西郷勇袈裟と、四男・西郷小兵衛17歳、および熊吉の夫婦ら数人の使用人が同じ屋根の下で暮らしていました。
しかし、結婚して8日後に、西郷隆盛は福岡へと向かっており、大半は鹿児島を留守にしています。
坂本龍馬とお龍が西郷家に宿泊した際にも、西郷糸はもてなしたと考えられます。
また、明治8年頃には、奄美大島にいる2番目の妻である愛加那の娘・菊草(12歳)を西郷家に引き取り養育しています。


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明治10年、西南戦争勃発の際には、武村の西郷家から出発する西郷隆盛を見送りました。
薩軍が最後の突撃を行う前、城山の洞窟に籠もっている西郷隆盛に、新しい着物と帯を永田熊吉に託して届けています。
武町の屋敷も西南戦争で焼け、しばらく西郷家は人目をさけて生活したようですが、明治13年に、西郷従道が武町の屋敷を再建しました。

西郷隆盛の罪が許されると、明治31年に上野・西郷銅像の除幕式に西郷イト子も出席していますが、このとき「んだもしたん。やどんしは、こげな人じゃなかったこてえ」と言った逸話は有名です。

西郷糸子は残された子供を育て上げ、大正11年に79歳で亡くなりました。
西郷隆盛に関しても改めてご覧頂けますと幸いです。

大河ドラマ・映画などで岩山糸(西郷糸)を演じた俳優(女優)さん

※敬称略・順不同

秋吉久美子『田原坂』(1987年、日本テレビ年末時代劇スペシャル)
田中裕子『翔ぶが如く』(1990年、NHK大河ドラマ)
黒木華『西郷どん』(2018年、NHK大河ドラマ)

※他にもありましたら、コメント欄よりのお寄せ願えますと幸いです。

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