2018年後期のNHK連続テレビ小説「まんぶく」のモデルである日清創業者(インスタントラーメンの創始者)は、安藤百福(あんどうももふく)さんになります。
ドラマで、安藤百福がモデルとなる、立花萬平を演じるのが、長谷川博己さんです。
女優の安藤サクラさんが演じるヒロインは今井福子(立花福子)ですが、そのモデル(モチーフ)が、安藤仁子(あんどうまさこ)さんと言う事になります。
安藤百福さんは、1910年(明治43年)に台湾で生まれましたが、幼いころに両親を亡くしており、台南市の祖父母のもとで育ったと言います。
そして、父の遺産をもとに繊維商社を立ち上げると日本からの輸入販売で成功し、大坂・船場にも会社を設立しました。
そして、日本で仕入れた製品を台湾に輸出する事業を拡大し、航空機のエンジンなども製造するようになったそうです。
太平洋戦争となると、軍需工場となり軍用機エンジンも製造したそうですが、部品の横流し疑惑で、憲兵隊にも連行されね経験もしたようです。
しかし、無罪で釈放され、空襲が激しくなると兵庫県に疎開し終戦を迎えました。
その後、泉大津市に住みますが、大坂大空襲で工場などを失っていたため、心斎橋や御堂筋などの土地を購入しては百貨店を開業したりしたようです。
しかし、食糧不足に困っている人々を見て、製塩事業、そして病人用の栄養食品の開発なども手掛けますが、脱税容疑によってGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に見せしめとして逮捕され、巣鴨プリズンに収監される経験もしています。
2年間法廷で戦い無罪釈放となると、深刻な食糧難に困っている人々のためになればと、アメリカで生産過剰な小麦を使用した「麺」(めん)を厚生省に提案しました。
しかし、厚生省はパン食を奨励したため、めんは拒否されましたが、これがのちのインスタントラーメン発明に繋がる契機になったと言います。
大阪府池田市の自宅を構えると、庭に小屋を建てて、日夜インスタントラーメンの研究を行いました。
即席めんの開発に早く成功しましたが、スープに関しては難しかったと言います。
妻の安藤仁子(あんどう-まさこ)さんが、天ぷらを揚げているのを見ると、麺を油で揚げたあと、乾燥させる方法を思いつきました。
そして、約1年の研究を経て、1658年(昭和33年)に、世界で初めて、チキンラーメンと言うインスタント・ラーメンを発売しました。
こうして、即席めん「チキンラーメン」を発売した日清食品株式会社の創業者になった訳です。
麺をどんぶりに入れて、お湯を注いで待つだけで、おいしく食べらられると言う利便性の高いチキンラーメンは、たちまち人気商品となります。
そして、日々清らかにと言う意味で「日清食品」と言う会社名に変更しています。
ちなみに、日清製粉とは全く関係ありませんが、現在では世界80ヶ国で発売されているカップヌードルの始まりでした。
安藤百福さんは、1982年(昭和57年)に、インスタントラーメンの発明と戦後の日本に新しい食品産業を起こした功績が評価され、勲二等瑞宝章を受章致しております。
生涯現役として仕事に邁進し、2002年には宇宙飛行士向けにと、宇宙食ラーメンも開発しています。
しかし、2007年(平成19年)1月5日、急性心筋梗塞のため大阪市立池田病院にて死去しました。
享年98(満96歳没)。
アメリカのニューヨーク・タイムズ誌も、社説でその死を悼んだと言います。
妻の安藤仁子さんはが、亡くなったのは2010年3月17日で、92歳でした。
大阪府池田市には、インスタントラーメン発明記念館があります。
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へぇ~