旧今福家住宅は、神奈川県海老名市中新田にある国の登録有形文化財です。
名主も務めた江戸時代の豪農の屋敷構えと言う事になりますが、戦国時代に活躍した甲斐・武田信玄や武田勝頼の重臣・今福氏が先祖となります。
今福氏と言いますと、思い浮かぶのは、駿河・久能城主も務めた今福友清(今福長閑斎)です。
嫡男・今福虎孝と、その子・今福善十郎、次男・今福友久、3男・今福昌和、そして今福友清らは甲斐攻めの際に徳川家康の攻撃を受けて、久能城にて自刃しています。
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養子となっていた今福昌常(いまふく-まさつね)は、生き残り、のち徳川家の家臣として取り立てられたとあります。
今福友直なる武将も徳川家の旗本になったようですが、詳しいことは不明です。
これらの今福氏の一族が、 高木清秀のあとの江戸時代に海老名に土着したのでしょう。
トップ写真と下記は、薬医門様式の表門で、江戸時代末期になる1853年の建築物です。
下記は「文庫蔵」で、1847年に建築された土蔵で、内部は3層構造になっているそうです。
これら、今福家が所有していた土地は、厚木駅付近からこの辺りまでと広大だったようですが、その一部が、2004年に海老名市に寄贈されました。
そして「今福薬医門公園」として整備され、2007年から、自由に見学できるようになっています。
開門は朝10時のようで、入園は無料です。
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旧今福家住宅への交通アクセス・行き方ですが、小田急線・JR相模線の「厚木駅」歩いて15分ほどの場所にあります。
海老名高校の南側になりますが、道は狭く、駐車場がありません。
ただし、北側の道路わきに新しくコインパーキングができていましたので、利用して訪れることが出来ました。
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