大隈重信

大隈重信

大隈重信(おおくましげのぶ)は、佐賀藩出身で、尊王派として幕末の京都長崎などで活動しました。
明治新政府が設立されると、薩摩藩の家老・小松帯刀の推挙で出仕し、イギリス公使パークスら外国人との交渉を担当しました。
その後、大蔵大輔として地租改正などに取り組み財政に尽力し、鉄道・電信も推し進めたほか、三菱の岩崎弥太郎とも密接な関係でした。

自由民権運動の際に、憲法制定の論議が高まると、伊藤博文と井上馨らに敗れて、大隈重信は政府の職を辞しています。
そして、小野梓と立憲改進党を結成し、現在の早稲田大学も創設しました。
伊藤博文が初代の総理大臣になると、外交手腕を評価された大隈重信は外務大臣となり、黒田内閣の外相だったときに不平等条約改正などに挑みました。
しかし、反対派の来島恒喜(くるしま-つねき)から爆弾による襲撃を受けて、右脚を切断する重傷を負っています。
明治31年には、板垣退助らと憲政党を結成し、薩長以外からでは初めての内閣総理大臣となり、政党内閣を組閣しました。
第1次大戦に参戦して、対華二十一ヵ条要求を強行しましたが、内外から批判を浴びて総辞職すると、その後は、貴族院侯爵議員を務めました。
大正11年、胆石症のため早稲田の私邸で死去しました。享年85。
日比谷公園での葬儀には、約30万人の一般市民も参列したと言います。

大隈重信の名言としては、下記のようなものがあります。

諸君は必ず失敗する。
成功があるかもしれませんけど、成功より失敗が多い。
失敗に落胆しなさるな。
失敗に打ち勝たねばならぬ。

まさにその通りですね。

大河ドラマ・映画などで大隈重信を演じた俳優さん

※敬称略・順不同

相馬剛「三春の波涛」(1985年、NHK大河ドラマ)
石丸謙二郎「翔ぶが如く」(1990年、NHK大河ドラマ)
池田成志「八重の桜」(2013年、大河ドラマ)
三上真一郎「雄気堂々」 (1982年、NHK)
東野英心「若き血に燃ゆる」 (1984年、テレビ東京)
加茂雅幹「田原坂」(1987年、日本テレビ年末時代劇スペシャル)
長門裕之「夜会の果て」(1997年、NHK)
柄本明「The Partner~愛しき百年の友へ~」(2013年、TBS)
高橋英樹「あさが来た」(2015年~2016年、日本、NHK連続テレビ小説)

※他にもありましたら、コメント欄よりのお寄せ願えますと幸いです。

(参考)

大隈重信~日本初の政党内閣による総理大臣と早稲田大学

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コメント

  1. 自由民権運動だったよな

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