岡村隆史さん演じる「菊丸」は何者になるのか?【麒麟がくる】大河ドラマのキーパーソン

岡村隆史さん演じる「菊丸」

菊丸(きくまる)は、2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」にて登場する三河出身の農民で、岡村隆史さんが演じられています。
後半まで1年間通じて出演すると言う重要な役柄で、明智光秀の手助けになるようなことも多いようです。
ただ、大河ドラマはフィクション(創作)とは言え、農民が戦国武将と、農民のまま、ずっと付き合いがあると言うのは、非常にまれなケースではないでしょうか?

普通の農民は、土地を耕して生活しますので、一定の場所に定着します。
よって、三河の農民でしたら、三河の村で生活するのが通常です。
第1話でこそ、野党に捕まって、売り飛ばされるところを、明智光秀が逃がしてやったと言う設定ですが、そのお礼にと、わざわざ三河から美濃にやってきたりと、農民にしては「かなりの行動力」があるのが、岡村隆史さんが演じられる「菊丸」と言う事になります。
その後も、神出鬼没で現れては、明智光秀を助けると言います。



岡村さんじたい、菊丸と言う役を得た際に、監督から「戦国時代の勉強は何もしなくて良いです」と、まっさらで演じて欲しい旨を伝えているようです。
そのため、創作上の架空の人物と言えるのですが、ただの農民では終わらないような気がしてなりません。
岡村さんじたいも、スタッフさんに「ちょっと謎な部分もある気がして・・・それについてスタッフさんに聞いてみたのですが、みんな目をそらして誰も教えてくれない」と発言なさっておられます。
第3話にて、薬草にも詳しい菊丸が駒・明智光秀と共に稲葉山城に入った際に、明智光秀と駒が話している間、菊丸は、斎藤勢の軍事訓練を身を乗り出して見学していたと言う、不審点も描かれていました。
と言う事で、全くの私見ではありますが、菊丸は何者なのか?、実在したような武将・僧侶・忍者などになるのか?、と言う部分を、真剣に考えてみました。

まず、思い浮かべるのは、尾張・中村の農民から戦国大名となり天下人にもなった豊臣秀吉(木下藤吉郎)がいます。
菊丸は三河出身という設定ですので、隣国の尾張とは異なりますが、失礼ながら岡村さんの顔立ちからも、秀吉を想像してしまいました。
ところが、豊臣秀吉を演じられるのは、佐々木蔵之介さんとすでに決まっていますので、木下藤吉郎の線はありません。
となると、木下藤吉郎の父あたりが、菊丸とも考えましたが、竹阿弥(ちくあみ)あたりは時代劇では、あまり良い人とは描かれませんので、違う可能性が高いと推測します。
よって、藤吉郎関連は、無いのかなと言う気が致します。
となると、菊丸は、ナニモノなのか?



蜂須賀小六滝川一益、服部党(服部友貞)、本多正信になるとも感じましたが、いずれも農民ではなく国衆、もともと武士なんですよね。
農民に扮して、諸国探索をしていたところ野党に捕まり、明智光秀に助けてもらい、以後、よく現れると言う事を考慮しますと「忍者」(間者)の可能性も出てくるかと存じます。
でも、そんな危険な役目は、最初から名のある武将は、行う事が少ないです。
ただし、菊丸と言う名前が偽名で、農民に扮しているとは充分に考えられるわけでして、これまた想像するにしても、脚本家の池端俊策さんの想像力に及ばないのは当たり前でして、難しいです。

と言う事で、全くの私見ですが、菊丸の将来は、下記の4名の可能性を考えてみました。

石川五右衛門

石川五右衛門(いしかわ-ごえもん)は、戦国時代の盗賊の頭領で、大泥棒とされる人物です。
出身や出自に関しては、丹後・伊久知城など諸説ありますので、菊丸と関連性があると言う確証は得られません。
しかし、一般的に、石川五右衛門は、京を出て大盗賊になりましたが、盗んだ相手は権力者だけで、貧乏人からは盗まなかったため、庶民から英雄視されたと言います。
麒麟がくるで、明智光秀が目指したところが、平和な世の中と言う事であれば、石川五右衛門の行動には通じるものがあります。
また、石川五右衛門は豊臣秀吉の命をも狙ったともされます。
そして、1996年の大河ドラマ「秀吉」(主演・竹中直人さん)のときの本能寺の変では、明智光秀が小栗栖にて命を落とすと、石川五右衛門が首を近江・坂本城に届け、明智宏子が琵琶湖に入水自殺すると言う風に描かれました。
実際に、本能寺でさらし首になっていた明智光秀の首を、不憫に思った石川五右衛門が盗んで、坂本城にもって行ったと言う江戸時代の創作もあるようです。
と言う事で、菊丸は、明智光秀の行動を見ると正義感も強くなり、石川五右衛門になるのかな?とも感じています。
大変失礼ながら、岡村さんの顔と、石川五右衛門の肖像画(風刺画)も、どことなく似ているようにも感じます。
まぁ、菊丸が石川五右衛門になると言うのは、突拍子が無いかもしれませんが・・。
次に服部半蔵です。

服部半蔵

服部半蔵(はっとり-はんぞう)は、初代は忍者だったとされ、岡崎城主・松平広忠に仕えました。
と言う事で、菊丸の出身である三河とは一致します。
服部半蔵は、代々半蔵と名乗りましたので、2代目も服部半蔵なのですが、徳川家康にも仕え、伊賀の忍者を統率し、鉄砲にも精通していました。
忍者であると考えますと、菊丸のように、三河から飛び出して、諸国を訪れていたり、鉄砲の事を知っていたと言うのは、腑に落ちるところです。
第4話で、明智光秀と菊丸が、古渡城から帰る際に、織田の手勢に襲われますが、その際に、逃走を手助けした忍者らしき数名もありました。
菊丸は、そんなの知らないと、たぶらかしてはいますが、菊丸の手下である可能性もあるような雰囲気です。



そして、本能寺の変が発生しますと、堺にいた徳川家康は、大ピンチになりますが、同行していた服部半蔵らが、事前に準備でもしていたかのように「伊賀越え」を成功させるのに一役買いました。
もしかしたら、服部半蔵は、明智光秀の謀反を察知していたとも推測されるのです。
もっと、他の人物の可能性も挙げたいところですが、最後は明智左馬助です。

明智秀満

明智秀満(あけち-ひでみつ)は、明智光秀の重臣の中でも、出自が一番よくわかっていない武将です。
本能寺の変があった前年あたりから、明智秀満の名が文献にも出てくるようになのですが、明智秀満は明智左馬助と言う名でも知られます。
また、明智光秀の娘が、明智秀満の正室になっていますが、これは荒木村重の嫡男・荒木村次に嫁いでいた娘となります。
有岡城主・荒木村重は、織田信長から離反して、有岡城の戦いで滅亡したため、明智光秀の娘は離縁し、明智秀満に再嫁したと言う事です。
そのため、明智姓を受けて、明智秀満になったともされます。
ただし、それ以前の左馬助に関しては、よくわかっていません。
麒麟がくるでは、明智城が落城する際に、左馬助も軍勢を持って守備したようです。
そのため、農民で藤吉郎が織田信長に仕えたのと同じのようにように、菊丸が明智光秀が認めた重臣・左馬助に、そのままなるとは思えないのですが、左馬助が討死などで死去したとすれば、のちにその名跡を継がせたとも想像できる次第です。
なにしろ、明智左馬助が、重臣になるまでのことは、よくわかっていませんのでね。
となると、菊丸は、のちに門脇麦さんが演じる「駒」に恋心を抱くようですので、駒を明智光秀が養女に迎えたという話も充分に考えられる次第です。



そもそも、菊丸の「丸」と言う字は、は本来、幼名に使用する文字です。
牛使いなど運搬業の民は、大人になっても、丸の字を使ってもいますので、そのような意味では諸国をまわる岡村さんの役が菊丸でも間違えではないのですが、もしかしたら、名前が変わるのかな?とも考えました。
岡村隆史さんの演技も、私は非常に好感が持てますし、ドラマの中でも、菊丸と駒(こま)の年齢設定的には、バッチシだと思うのですが、この2人が物語の中で、どのように発展して行くのかは、見どころであり、楽しみでもあります。

高木清秀

麒麟がくるの物語が進むにつれて、菊丸が「水野信元」と思われる武将から何やら指示を受けているシーンが、3月8日放送最後の「予告編」にて数秒だけでました。
※その後、第9話(3月9日)の放送にて、松平広忠が殺害されたと菊丸が水野信元と於大の方に報告し、竹千代を守るようにと指示を受ける場面が確認できました。
この水野信元の線から考察しますと、高木清秀(たかぎ-きよひで)と言う武将にたどり着きます。
高木清秀は、本多忠勝らと同じ徳川十六神将のひとりとして数えられた優秀な武将になるのですが、出身は三河で、清和源氏流の三河・高木氏となります。
なお、於大の方が離縁されると松平広忠から離反して、織田信秀に仕えた水野信元の家臣となり、尾張・緒川に住みました。
その後、数々の合戦で手柄を立てますが、正室・水野元氏の娘が産んだ嫡男の名前はなんと「高木光秀」です。
ただ、この高木光秀は、1574年の第3次・伊勢長島の戦いにて討死しています。
1575年、主君・水野信元が、武田勝頼に内通したとして、織田信長の命にて誅殺されると、以後は佐久間信盛の与力となり、天王寺城にて石山本願寺との戦いにも参加しました。
その佐久間信盛も追放されたあと、動向が途絶えますが、1582年、本能寺の変のあとに、甲府にて徳川家康に謁見し、徳川家の家臣に加わっています。
1590年、小田原攻めのあと、徳川家康が江戸城に入ると、相模・高木清秀屋敷にて5000石になっています。
今後、菊丸がどのように絡んでくるのかは、わかりませんが、モデル(モチーフ)がいるとしたら、この高木清秀なのかも?知れません。



<追記>

その後の追加情報と致しまして、NHKの番組スタッフより、下記のような発言がありました。

菊丸は、忍びの者として長谷川扮する明智光秀に仕え、本能寺の変を決起する重要な情報をもたらすという大役なんです。

と言うことは、間者(忍者)として、明智光秀に、情報提供する役割になることは間違いなさそうです。
となると、特に、名のある武将と言う事ではなく、真田丸のときの「佐助」のように、単なる忍者のような役柄なのかも知れません。

もちろん、皆様も、菊丸が、どのような形で、明智光秀と関わって行くのか?と想像した際には、様々な菊丸像があるかと存じます。
放送を重ねるごとに、新しいヒント的なものが出て来る可能性もありますが、そのまま最後まで農民で終わる可能性も、充分にあります。
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コメント

  1. 面白く、素晴らしい考察です。
    私も気になってましたが…。
    架空の人物だけに、表舞台に出ない人と思ってました。

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