土沢城跡(土沢城城山公園)
岩手県花巻市東和町土沢5区130にある土沢城跡を紹介します。
中世のこの地域は和賀氏が支配しており、その家臣の小原氏の領地がありましたが、
戦国時代末期、豊臣秀吉による奥州仕置で和賀氏は改易されました。
後に和賀氏は領土回復を目的に和賀・稗貫一揆、岩崎一揆を起こしましたが
最終的に南部氏に平定され、近世は南部藩領となりました。
盛岡城下から盛岡藩領南端の釜石までをつなぐ
釜石街道の宿場町として栄え、
かつ仙台藩領と境を接する地でした。
伊達政宗がしばしば南部領に攻撃を仕掛け、
浮牛城(北上市)を築いて圧力をかけたことから、
両藩の間でたびたび国境紛争が起こっていました。
そして伊達藩と接する重要拠点として南方の守りを固めるために、
慶長17年(1612年)に土沢城が築かれました。
土沢城は旧葛西氏家臣・江刺隆直を城主として使用されましたが、
寛文10年(1670年)に廃城となりました。
代わりに代官屋敷が設けられましたが、
実はお城は残しており、
土地柄に詳しい江刺氏に領内を統治させていました。
けれども江刺氏は、
天明元年(1781)にお家騒動になり断絶しました。
JR石線土沢駅から約徒歩10分程です。
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