聖ケ谷(ひじりがやと)・藤沢道と引地道の分岐~吾妻鏡にも登場?~
神奈川県藤沢市大庭8007付近にある場所です。
ここにある庚申供養塔と双体道祖神が目印となっています。
この一帯は昔は聖ケ谷(ひじりがやと)と呼ばれていました。
「吾妻鏡」に記載がある聖福寺の創建は、
建長6年(1254)北条時頼が大庭のこの地に創建したとか、
(聖福寺の跡は鎌倉にありますが、
「吾妻鏡」記載では上棟式は大庭の地で行ったとの記述があるそうです)
明治に入って台地上の堂明から聖天象が出土したとか
大庭の念仏聖が小庵を編んだなどと諸説あるようです。
わかっていることは道の分岐点である、ということです。
厚木から南下する道がここで分岐します。
写真の庚申供養塔にその旨が記載されており、
塔身左面には「右ひき志」「左ふじ沢」と刻んであるそうです。
実際に、南には引地川に沿って引地道、
東には付近にある関東ガスタンク脇から荏原製作所内を通って、
藤沢本町駅の脇に通じる道がありました。
また、道を挟んで庚申供養塔がある向かい側には、
四角の道祖神と双体道祖神があります。
なお、この庚申供養塔は文政11(1828)年に造立されたそうです。
実際見た印象としては、かなり風化していました。
実際、この辺りは引地川の氾濫が多く、水害がしばしば起きたそうです。
辻堂や茅ケ崎の他の地域にある庚申供養塔より風化が激しいのは、
その水害の痕跡かもしれません。
少し丘陵になっている場所に造立されています。
アクセス:
引地川親水公園「大庭鷹匠橋」より東方面徒歩3分程度。
引地川親水公園に来られた際に立ち寄られてはいかがでしょうか。
小田急「善行」駅からも徒歩で来られるようです(30分程度)。
引地川親水公園までのバスを載せておきます。
JR辻堂駅北口 神奈川中央交通バス
(辻28)「湘南ライフタウン(バイパス・カントリー経由)」行き
(辻33)「綾瀬車庫(羽鳥山・駒寄・矢崎経由)」行き
「舟地蔵」下車 徒歩12分・料金大人:180円
藤沢駅北口 神奈川中央交通バス
(藤34)「湘南台駅西口(羽鳥・一色上経由)」行き
「天神社前」下車 徒歩3分・料金大人:250円
湘南台駅西口 神奈川中央交通バス
(藤34)「藤沢駅北口(羽鳥・一色上経由 または一色上仲通経由)」行き
「天神社前」下車 徒歩3分・料金大人:270円
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