大庭神社~郷土の天神様~大庭景親も合祀。
神奈川県藤沢市稲荷997所在の大庭神社(おおばじんじゃ)を紹介します。
「てんじんさま」と呼ばれているそうです。
ご祭神:
神皇産霊神 ( かんみむすびのかみ )
菅原道真 ( すがわらみちざね )
大庭三郎景親 ( おおばさぶろうかげちか )⇚大庭景義(懐嶋城主)の弟
祭礼:
9月13日 例祭(れいさい)
由緒及び創建:
延長5年(927年)の『延喜式神名帳』に記載された
相模国の延喜式内社十三社の内の一社(小社)。
引地川沿いで現在は「引地川親水公園」横にあります。
川の横の丘陵に位置しています。
江戸時代には「天神宮」「大庭大明神」「大庭天満宮」と呼称されていたそうです。
平安時代に編纂された『延喜式神名帳』には
「高座郡大庭神社(たかくらぐんおおばじんじゃ)」と記載されていますが、
近世以前のその他の記録(社伝)は存在していません。
藤沢市の教育委員会が出版している『藤沢の文化財』によりますと、
明治以前の当社は「天神社」という名で呼称されていたとのことです。
安永6年(1777年)、
神祇伯資顯王によって大庭城を拠点としていた大庭三郎景親を、
天明3年(17833年)には
諏訪部定太郎、山崎六郎兵衛包高らの願いによって
菅原道眞をそれぞれ勧請(合祀)しました。
現地の印象:
引地川親水公園の「天神橋」付近の入り口傍にあります。
目印としては公園の「トイレ」「ローラースケート」です。
合計130段ほどの石段を昇った上にあります。
境内には、関東大震災で倒壊した鳥居の跡があります。
また梵鐘もあり、神仏習合の名残を感じさせます。
この梵鐘は享保6年(1721年)の鋳造とのことです。
引地川親水公園の傍にあることから、
神社入り口の急な石段(しかもすり減っている)と、
うっそうと生い茂る木々とミステリースポットの噂があり、
実際に朽ち果てかけた佇まいにもかかわわらず、
散歩がてらの日課なのか、参拝者が多かったです。
またこの神社の北側には、
「吾妻鏡」にも出てくる「聖ケ谷(ひじりがやと)」
と呼ばれる場所があります。
厚木からの道の分岐点だったそうです。
アクセス:
小田急「湘南台」駅西口⇔JR東海道線「藤沢」駅北口よりのバス
藤34(経由:羽鳥・一色上)
のりば:6番(湘南台駅西口)・8番(藤沢駅北口)
「天神社前」下車
料金大人:250円(藤沢駅北口発)・270円(湘南台駅西口発)
小田急「善行」駅より徒歩30分程度
JR東海道線「辻堂」駅北口より徒歩50~55分程度
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