熊野神社(大庭神社旧蹟)・臺谷戸の森の中の神社
神奈川県藤沢市大庭1846所在の熊野神社を紹介します。
熊野神社(大庭神社旧蹟)(くまのじんじゃ・おおばじんじゃきゅうせき)といいます。
この神社は入り口の鳥居の傍に「大庭神社蹟址」と彫られた石碑があります。
大庭城址の南南西に位置するこの神社一帯の
前方に広がる丘陵地からは大庭城址(大庭築山遺跡)をはじめ、
縄文時代前期の土器や弥生時代・奈良時代の住居跡が見つかっています。
このことから古くから大庭郷の集落が形成されていたと推測されています。
なお、「大庭」の「熊野神社」はもう一つあります。
こちらの所在地は藤沢市大庭5429-2で大庭城址の北側に位置しています。
住宅街の中にあって、この熊野神社(大庭神社旧蹟)とは対照的です。
由緒:
大庭神社(大庭社)の旧跡とされたのは
江戸時代の文化・文政(1804~1830年)になってからのことだそうです。
『藤沢の文化財』によると、
本来はこちらが延喜式内社の「大庭神社」でありましたが、
その後、何らかの理由により
稲荷の大庭神社が延喜式内社と目されるようになったと
考察しているとのことです。
入り口の鳥居は、天保4年(1833年)、
山崎六兵衛雅彦により石造の鳥居が寄進されたそうです。
ご祭神:
熊野久須比命 ( くまのくすひのみこと )
祭礼:
9月9日 例祭(れいさい)
御朱印:
管理は皇大神宮が兼務しているので皇大神宮で受ける必要があります。
皇大神宮の所在地⇒神奈川県藤沢市鵠沼神明2-11-5
現地の印象:
小高い丘にあって、周囲は竹林をはじめとする
うっそうと生い茂る木々の中にあります。
現在は点在となってしまった臺谷戸(だいやと)の森の中です。
地面はぬかるんでもいないのに、
柔らかくてふかふかでした。
斜めになってすりへった階段の上にありますが、
社殿周辺は小綺麗になっています。
木漏れ日が差し込み、ちょっとした「森林浴」が楽しめます。
但し、訪れるのは暖かくなる前がいいかもしれません。
春~秋口までは蜘蛛と蜂が多そうな場所です。
アクセス:
JR東海道線「辻堂」駅北口より
徒歩30~35分程度。
引地川親水公園より徒歩15~18分程度。
<神奈中バス>
「辻堂駅北口」より「大六天」下車
辻28・湘南ライフタウン行(経由:大六天・湘南カントリークラブ前)
辻33・綾瀬車庫行(経由:羽鳥山・駒寄・矢崎)
料金:大人180円
スポンサーリンク
スポンサーリンク
コメント