熊の森権現及び西行歌碑(藤沢市辻堂)
藤沢氏辻堂にある
熊の森権現・西行歌碑(くまのもりごんげん・さいぎょうかひ)を紹介します。
JR東海道線「辻堂」駅から海側へ徒歩5分程度、
県道308号線沿い脇の処にあります。
所在は神奈川県藤沢市辻堂1丁目10−23です。
この塔は看板によりますと、
文治3年(1187)畠山重忠が源頼朝の怒りにふれ、
(なお、畠山重忠は武勇の誉れ高く、
清廉潔白な人柄で「坂東武士の鑑」と称された人物です)。
その職をとかれようとしたところを
千葉胤正(ちばたねまさ)のとりなしで許され、
その後敬神の念が強くなり、そのあらわしとして塔を奉納したとの事です。
塔の向かって右側にある歌碑は、
西行(さいぎょう)法師が文治2年(1186)東大寺再建のための
勧進行脚の折りにここにあった根上がりの松に
腰かけて詠んだ句とされています。
「柴松のくずのしげみに妻こめてとなみが原に牡鹿鳴くなり」と刻まれています。
西行は、2012年NHK大河ドラマ「平清盛」に登場しました。
演じたのは藤木直人さんですね。
檀れいさん演じる璋子とのやりとりが印象に残っています。
歌碑に刻まれている「となみが原」とは「砥上ケ原」ではないかとされ、
現在の引地川から境川の間の事を指していると思われ、
寂しい砂地の荒野の事だったそうです。
すぐ近くには「八松原」と呼ばれる地域があるので、
この辺りは松も少ない寂しい砂地だったのかもしれませんね。
「平家物語」には「八松原」「砥上ケ原」という地名が出てくるそうです。
現在はマンションの一角にひっそりとあります。
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